試験所等の認定に関する国際規格では、次のように技能試験の必要性が規定されています。
4.15.1
(略)レビューは,次の事項を考慮すること。
- 試験所間比較又は技能試験の結果
5.9.1
試験所・校正機関は,請け負った試験・校正の有効性の監視のため品質管理手順をもつこと。(略)次の事項を含むのがよいが、これらに限定されない。
b) 試験所間比較又は技能試験プログラムへの参加
7.15.1
認定機関は、技能試験への試験所・校正機関の参加及びそこでの実績を、審査及び意志決定のプロセスにおいて考慮する手順を確立しなければならない。
7.15.3
認定機関は、認定された試験所・校正機関が利用可能で適切な場合には技能試験又は他の比較プログラムに参加すること、及び必要な場合是正処置が講じられることを確実にしなければならない。
5.6.3.1
検査室は、検査結果及び検査結果の解釈に適切な検査室間比較プログラム (外部精度評価プログラム、技能試験プログラム、など)に参加しなければならない。 検査室は、検査室間比較プログラムの結果を監視し、所定の性能基準を逸脱している場合は、是正処置の実行に携わらなければならない。
注記 検査室はISO/IEC 17043の関連要求事項に一致する検査室間比較プログラムに参加することが望ましい。
技能試験は、試験所が適切な試験データを提供できる能力を持つことを実証するために有効な手段です。そこで、認定機関は、試験所等が認定を取得又は維持するために、利用可能な技能試験の参加結果を技術能力の根拠の一つとして審査します。
また、技能試験は、認定の取得又は維持のためにだけ有効なのではなく、試験所等の品質管理や改善に役立つことから、試験所等の信頼性を確保する手段の一つとしても参加が推奨されるものです。例えば、技能試験に参加して外部と比較することによって、自身の試験結果が偏りやばらつきを持っていることに気が付くことがあります。
本協会は、1998年から国際的なガイドに基づく技能試験を提供しています。
現在、本協会が提供している技能試験の種類は以下のとおりです。
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